911の事件があった時に、「資本主義は終わった」と思ってしまい、さてそりゃあどういう意味なのかと全く説明もできなかったのであれこれ調べたりするのが楽しくなったものだけど、最近になって、「お金」ってどういうものなのかが知りたくなり、何か興味を持てる本はないかなと思っていたら、『「お金」崩壊』という本に出くわした。書いたのは青木秀和さん。川田龍平君の政策ブレーンも務めているとある。あれ?じゃあ龍平君の誕生パーティーとかで会っていたりするのかなあ。
さてさて、「お金」は魔物じゃ。お金のためなら魂を売ったりもする。常日頃、僕は生き物として、「お金」を使わないと何も食べ物を得れないというのはなんという貧しさなのかと言ったりしている。お金がないと生きている事もできないというのは、相当に困った世の中であり、馬鹿馬鹿しい頭の悪い政治力だとしか言いようがない。頭が良いならば、お金なんかなくたって地球で楽しく生きていけるようでないと能力がなさ過ぎる。とてもじゃないが知的生物とは言えない。
共産党などは、なんでさっさと党が運用する地域通貨を作り、コミューンを作り、共産生活圏を独自に作ろうとしないのか、不思議で仕方ない。共産主義的な考えを持ちながら、よくもまあ資本主義的な仕組みで暮らしていられるものだなあと理解に苦しむ。まあ生協とかいろいろ過去からやってはいるんだろうけど。しかしながら、円なんか使ってアンビバレンツにならないのかなあ。
ってなわけで、あまりにも「お金」について何も知らないものだから、『「お金」崩壊』を読んでみた。
これが最高に面白かった。この面白さは関岡英之さんの「拒否できない日本」で年次末要望書のことを知って以来、そしてベンジャミン・フルフォードさんの「解体されるニッポン」以来だ。僕らは円だと思って使ってはいるが、なんのことはない、実際はアメリカの債券(国債)である。つまりはアメリカを頂点とする経済サイクルで暮らしているにすぎない。なんだすでに「お金」は亡霊じゃないか。円ではなくアメリカ国債なのだ。デパートに勤める社員が買い物のほとんどをデパート内でやっているようなものか。あれ?僕らは日本銀行券を使っているようでいても、アメリカの社員をやっているだけ。アメリカの経済に都合いいように約束事はつくられる。
かつて物々交換の代理だった「お金」は実物の「金」に照らし合わせて価値が決められていた。ヨーロッパがたくさん戦争しているうちに「金」は背後の応援隊をやっり漁夫の利を得て来たアメリカにたくさん流れていった。第一次世界大戦が終わった頃には、アメリカはダントツの「金」保有国になっていたので、ゲームの親を決めるように、じゃあ今度はアメリカが親だな、となった。
ところが、ベトナム戦争が始まって事態は少し変わる。今度はアメリカが戦争に「お金」を使いすぎたので、「金」の保有が足りなくなってきた。そこで当時の大統領だったニクソンが1971年8月15日に、今後は「金」の代わりに債券を使いますと打ち出した。小学生の頃、ニクソン・ショックと聞いてなんとなく印象に残っていたが、そんな大きな転換点だったんだと知った。
「金」の代わりに「紙」で済ませるようになり、「お金」はどんどん増殖し、市場の欲望にまかせるままに市場の欲望が高ければ高いだけ、利息が親元に入っていく。つまりアメリカの国債による儲けが増えていく。「お金」の暴走はここから始まる。債券はやがて「紙」でもなくなりウェブ上の単なる「数値」とだけになっていった。担保にもなり、どんどん転売もされていった。
田中康夫さんの日本の借金時計によれば、現在日本の借金は1時間で66億円ずつ増えていっている。1日で1596億8587万9873円。毎日だよ。
http://www.team-nippon.com/
アメリカ政府も戦争のやりすぎで「お金」を使いはたし、すぐに「ボクちゃん戦争のし過ぎでお金が足りなくなったのと日本に泣きついてくる。日本は黙って国民にバレないように気づかれないように郵便貯金からの蓄えでアメリカの国債を買ってしまう。おまけに国内の政治をやるのに、天下りとやくざにしこたましぼり取られているものだから、どんどん国民の貯金を食いつぶしていっている。もうそれもまもなく限界がくる。国民の貯金だって蓄えがなくなってきている。
かつて、日本国は2度、国民のお金をチャラにしている。つまり返せなくなるのだ。最後は返さなくていいようにしてしてしまう。預金封鎖だ。
僕の家のおばあちゃんの代は船の船頭をしていて大金持ちだったらしいのだが、昭和21年の預金封鎖で無一文にされてしまった。
今のままでいけば、日本国政府も近い将来に必ずや「預金封鎖」をする。するしか打つ手はないのだ。最後には国民に泣きすがる。
国民は円という債券を使っている限り、実はそれは債務を負っているということに他ならない。
政治家や官僚のすることにはことごとく、すべからく責任を実は持たされているのだ。
どうでしょうか?
せめてこのくらい気づけば、政治家や政府が国民に黙って気づかれないでやっている悪さには、ばしばし、どついた方がいいのですよ。そういう権利をもたされているということです。
円というアメリカ債券をつかっている意味はそういう事です。毎日の暮らしの中の買い物はそういう事です。政治そのものです。そしてアメリカの家畜そのものです。
アメリカのお金を仕切っているのは実はアメリカ政府ではない。米連邦準備制度理事会(FRB)といういち企業。石油の独占的な支配でアメリカを支配してきたデイビッド・ロックフェラーの会社。闇の権力と言われるが、闇でもなんでもない。僕らはFRBの家畜として柵に閉じ込められている。家畜の柵の中で家族の幸せや立身出世などと死ぬように働いて来た人がたくさん。
アメリカのFRBが昨日の夜から大変らしい。緊迫しているらしい。僕は専門のことはまったくわからないけれど、公的資金(世界の国民のお金)を注入せざるをえないらしい。効果がないと雪崩現象が起きる。今頃日本の企業家たちははらはらしているんじゃないだろうか。
同じ日に日本では20万隻の船が不漁のデモ。石油の高騰で船が出せないらしい。20万隻だよ。ものすごい数だ。4000人の漁師が東京でデモ集会。まさに崖っぷちもいいところだ。
福岡浮羽の近くで入った温泉の親父さんが、「うちの温泉は源泉だから、沸かし代なんかかからないんだけど、大きな温泉は湧かしているものだから、石油だけじゃ赤字になるから、薪集めに走っているんだよ。」と言っていた。石油の高騰はまさに死活問題なのだろう。今年中に消える大きな温泉宿も増えるんじゃなかろうか。
小麦もないないといわれている割にはウクライナでは40万トンも捨てられていたという。価格操作のためだ。
石油も穀物もアメリカが配給を支配している。実はどちらもない訳じゃないのに足りない状況を作り、単価を上げる操作をしている。各国で暴動が起きるまで追いつめる操作をしている。自国のためでもあるのだろうし、ブリックス諸国への見せしめでもあるのかなあ。いずれにせよ、あちこちで書かれているアメリカの経済は崩落していくのかもしれない。どのくらいのショックが起きるのだろうか。
できるだけ構造を知った上で考えていかないと間抜けで不毛な怒りになってしまい。内輪喧嘩になってしまう。そういうアホな状況にはならない方がいいと思う。その上で打開策をねらなきゃならないと思う。政府ができないなら地方が独自で対策を立てなければならない。政府の二枚舌に巻き込まれても仕方ない。大衆操作をしているのは日本人じゃない。日本政府をも操っている奴らだ。陰謀論なんてと疑う人が多いけれど、覇権争いすることにおいて陰謀がないわけがない。
アメリカ(シオニストなのかどうかしらないけれど)指示の政府案に縛られないで、独自にサバイバルしていく地方自治を作らないとこれからは生きていけないと思う。もっと地方議員が優秀にならないといけない。もうこんな国になんか頼る気持ちは捨てた方がいい。
あ〜〜、青木さんをゲストに喚んで、もっといろいろ話を直接聞いてみたいなあ。どうですか、そういうトーク・ライヴ。興味ないですか?
とにかく、『「お金」崩壊』を読む事をおすすめしたいです。